虫歯や歯周病などの口腔内の疾患を治療するためにあるのが歯科医院、クリニックであり全国各地に点在してます。ミュータンス菌によって歯が溶かされ脆くなり、穴があいてしまう虫歯は放置すると大変危険です。虫歯が大きくなるほど歯はなくなってしまい、基本的に人の永久歯は一度抜けると二度と生えてくることはありません。その為日々の食事の際、上手く咀嚼ができなくなってしまいます。
この他虫歯を治療せずにいると様々な合併症を発生するとされます。歯を溶かしていた細菌は徐々に神経や血管にも進行を始めると、口腔内の痛み以外に頭痛や発熱を引き起こします。神経に細菌が増殖すると顔面神経麻痺を起こしたり、血液中に菌がいると脳梗塞や心筋梗塞のような最悪死に至る病まで悪化してしまいます。顎の骨、食事の際に食べ物と一緒に胃にまで細菌が到達することもあります。
顎の骨は歯に近い部位なので細菌に感染すると骨髄炎になり、熱や嘔吐に悩まされるでしょう。胃腸内の場合は消化器が炎症を起こし、食欲不振や吐き気をもよおすとされます。こうした全身にまで疾患や体調不良を引き起こすので、虫歯と感じたらあるいは口腔内に異常を感じたら早急に歯科で対処してもらうことが重要です。人によって虫歯は、歯磨きで自力で治療可能かと考えるかもしれませんがそれは間違いです。
確かにブラッシングによって虫歯を除去出来る場合もありますが、それはごく初期段階の状態のものだけです。もちろん日々の歯磨きは必要不可欠ですが、同時に定期検診を受けたりすることで健康な歯を保つ手助けができます。実は歯科医院は医療法によって標榜できる診療科名は限られており、大きく分けて4つあります。歯科、小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科であり、歯学的あるいは社会通年的に適切であれば名称を組み合わせることが可能とされます。
しかしクリニックなどのホームページではこれら4つの診療科目以外にも違った名称のものが多数見られることがあります。意外にもネット上に記載されてる診療科は違法にはならず、根拠としてホームページ上に記載されている内容は看板による標榜とは違うからです。なので歯周科、障害者や高齢者歯科といった表記は施設の看板に掲載されてなければネット上に載せても問題ありません。医療技術の発展により歯の治療に対するニーズは徐々に変わっていき、クリニックなどの医療施設ではインプラントのように患者の要望に合わせた診療が行われるようになりました。
歯医者が扱う診療科目は様々であり、患者の思いに答えて作られたと言えるでしょう。審美歯科もその中の一つであり一般的な口腔内の不調に対処するのでなく、治療後の美しさに焦点を当てた総合的な歯科医療を行います。ホワイトニングやオーラルセラミックなどの治療を行い、これらは歯並びや白さをよく見せる効能があります。人によって金歯や銀歯のような治療は、白い歯から目立ちやすく上手く笑顔やコミュニケーションを取れない場合があります。
しかしこうした治療法は口元のコンプレックスをなくし、自分に自信を持てるメリットがあります。これ以外にも審美治療では金属やプラスチックのアレルギー対策ができたり、口臭や歯周病の予防ケアが出来る利点も挙げられます。それでも良いことばかりではなく、デメリットの中に治療費の高さがあります。審美での代表と言えるインプラントは、人工歯根を用いて失った歯の代用治療を行い高い咀嚼能力やほかの歯に負担をかけない利点があります。
しかしインプラントを含め審美治療では多くの場合自由診療として扱われ、費用が実質全額負担になってしまいます。前文で記載したインプラントは1本につき約30から40万が全国平均とされ、内訳では手術代やメンテナンス、精密検査などにこうした費用が必要です。また都市部や首都圏では費用が高く約35から45万円が一般的な負担額と言われます。人によって歯の治療を受けたくても、費用負担の多さから施術を断念することがあるかもしれません。
そんな人のために作られたと言えるのがデンタルローンと呼ばれる立替払制度です。大まかに説明するとデンタルローンは、信販会社が患者の費用を支払い後から分割払いで返済していくサービスです。一見して利用目的を問わないフリーローンであるキャッシングの方が良いと考えるかもしれませんが、デンタルローンには多様な利点があります。まずデンタルローンは使用目的を歯科治療にのみ限定されたローンであり、年利が平均約5から10％と低くされてます。
なので高額な治療費に対応しやすい他、返済期間も最大で84回、年数に換算すれば約7年と長いので無理なく返済しやすいメリットがあります。一般のキャッシングなどのローンでは年収の3分の1のローンを組めない総量規制が設けられてます。けれどもデンタルローンの場合、総量規制は対象外であり年収が低くても高額な治療に挑めるもの利点として挙げられます。それでもキャッシングの中には治療金額が低ければ金利がデンタルローンより安いものもあります。
デンタルローンは主に高額治療のために作られたものと言え、費用負担が安価であればキャッシングを使ったほうが特になるケースもあります。高額な歯科治療に挑めやすいデンタルローンですが、良いことばかりではないので注意が必要です。ローンと名がつくようにこの立替払制度には審査が存在します。利用会社によって異なりますが少なくとも、満20歳以上で安定した収入を持つ人が審査対象になります。
この時担保や連帯保証人はあまり必要なく、主婦や年金受給者の人で利用できるとされます。それでも審査基準は甘くなく、例えば未成年者の場合審査落ちになってしまいます。審査を通すのなら親の名義で出したり、親の承諾書が必須です。また20歳以上だが学生であり、バイトによって安定収入がある場合も審査落ちになりやすいです。
基準が甘いように見えますが、デンタルローンも高額な金銭をやり取りするので契約は難しいです。複数の会社にお金を借りている、借金の返済が遅れている人のことをブラックリストと呼びます。デンタルローンでも彼らは対象外と見なされ、利用は不可能です。ブラックリストになると信用情報機関に登録され、仮に申請しても情報照会され審査が落とされます。
治療費といっても高いお金を借り入れる行為なので、安易な気持ちでデンタルローンを利用するのは良くないでしょう。計画的に考えた金銭利用が重要です。あまり一般的に知られてませんが、デンタルローンは年間に支払った医療費の一部が変換出来る医療費控除の対象でもあります。なのでお金を消費し続ける必要はなく、損をするリスクが緩和できるでしょう。
医療費控除の対象期間は1月1日から12月31日の1年単位であり、その年に使用した医療費や通院目的に利用した交通費の総額が10万円を超えた人が対象だとされます。医療費控除は例え会社員の人でも申請しなければ控除されないので、注意が必要です。ちなみに医療費控除は自分以外の家族の医療費を合わせて10万円を越した場合も申告可能です。この他証明書類が用意できれば医療費控除は過去5年前まで遡って申請もできるとされます。
インプラントのような歯科治療での医療費控除申請には、治療を受けた歯医者の領収書、通院のために利用した交通機関の領収書が必須です。ちなみに交通機関は公共機関に限られ、マイカーなどのガソリン代は対象外なので注意しましょう。ローンの領収書などは契約書のコピー、ローン会社に領収書の交付を依頼するようにしましょう。この時ローンに付随する金利や手数料は控除対象外です。
医療費控除は税務署での確定申告で行えますが、デンタルローンの場合美容目的の施術では適応されないので気をつけるべきです。